自分自身のHaskellの理解を深めるために、チュートリアルを書くことにしました。
この章では、Haskellのインストール方法を説明しています。
なお、このページの元々のタイトルは「はじめに」でしたが、ページ内容を明確にするために「インストール」というタイトルに 2019年1月17日に変更しました。
ターミナルに「ghc --version」と入力してください。バージョンが表示されればHaskellはインストールされています。もしバージョンが表示されなければ次のように入力してインストールしてください。
ghc --versionインストールが終われば、ターミナルに「ghci」と入力してください。ghciは、HaskellのREPL(インタープリター)です。今後Haskellを学習する上でghciは頻繁に使うことになります。
$ ghci
GHCi, version 7.10.3: https://www.haskell.org/ghc/ :? for help
Prelude>
Prelude>と表示されればghciは起動しています。Haskellファイルを読み込むには、「:l ファイル名」と入力します。ghciを終了するには「:q」と入力します。
HaskellでGUIプログラミングもしたい場合は、Gtk2HsというGUIライブラリが用意されています。Gtk2Hsをインストールするには、それぞれのLinuxのバージョンに合わせてターミナルに次のように入力してください。Haskellも一緒にインストールされます。
sudo apt-get install libghc-gtk3-dev
sudo apt-get install libghc-gtk-dev
sudo dnf install ghc-gtk3-devel
wxHaskellというGUIライブラリを使う場合も、まず、Gtk2Hsをインストールするところから始めます。ただし、wxHaskellをインストールしたLinuxでは、Gtk2Hsは使えなくなります。wxHaskellをインストールLinuxに、Gtk2Hsを再インストールすることもできません。
Ubuntu 18.04、Mint 19、Fedora 28では、コンパイルした実行ファイルをダブルクリックで実行できません。ターミナルから起動することはできます。Gtk2Hsだけでなく、ほかの処理系でコンパイルした実行ファイルも同じです。
2018年12月29日現在の最新版は、Haskell Platform 8.4.3 Full です。下記サイトより 8.4.3 Full のインストーラーをダウンロードできます。
Haskell Platform - Included Packages
Haskell Platform 8.4.3 には、Gtk2HsやwxHaskellをインストールすることができません。 次のリンクから HaskellPlatform8.0.2-a-full-...-setup.exeをダウンロードしてインストールしてください。「...」のところは、お使いのシステムに合わせて、「i386」か「x86_64」を選択してください。
(注)Haskell Platform 8.4.3 には、Gtk2HS のインスールができません。
2018年12月29日現在の最新版は、Haskell Platform 8.4.3 Full です。下記サイトより 8.4.3 Full のインストーラーがダウンロードできます。
Haskell Platform - Included Packages
macOSの場合は、Haskell Platform 8.4.3 Full にもGtk2Hsをインストールできます。しかし、wxHaskellは 8.0.2までにしかインストールできません。
GUIプログラミングもしたい場合は、8.0.2 Full のインストールをおすすめします。次のリンクの 8.0.2-a の Mac OSX、64bit の2番目です。
Haskell Platform - Included Packages
なお、2018年12月29日現在の正確な最新版は、8.6.3 Coreです。しかし 8.6.3 Core には、Gtk2Hsもインスールできません。またHaskell単体で使う場合も、CoreではなくFullが出るまで待った方が良いように思います。